多くの人々が日常生活や社会において、共通の誤解に取り囲まれいます。これらの誤解はいつの間にか広まっており、根強く信じられていることがありますが、実際は真実からかけ離れていることが多くあります。今回は、一般的な勘違いの中から5個に焦点を当て、その背後を探っていきたいと思います。ちょっとした知識を深め、周りの人にも共感とへぇ〜っと思わず言わせられるネタを手に入れましょう。それでは本編スタート。
1.暗い部屋で本を読んでも目は悪くならない
一度は「暗いところで本を読むと目が悪くなるよ」なんて言われたことないですか?
実は、そうでもないんです。暗いところで本を読むと目が悪くなるという医学的根拠は存在しないと言われてるんです。
じゃあなぜ暗いところで本を読むと目が悪くなると言われるようになったのか?
人が物を見るとき、目の筋肉の収縮によってレンズの厚さを調節し、対象物にピントを合わせます。しかし、近くにあるものを見続けると目の筋肉が縮まった状態のまま固まってしまい、その結果、ピントの調節機能が衰えて、遠くのものを見ようとしても”見えづらい”などの視力の低下につながるとされています。
つまり、暗さが問題ではなく、近くにある物を見続けてしまうことが原因なんです。暗い環境では物を近くで見続けてしまうしまうことからこういった勘違いが生まれたのでしょう。
ところで、暗いところで読んでも大丈夫なら読んじゃおうって思った人いませんか?
先に述べたように暗さが原因ではないと言いましたが、暗いところで見ればピントを合わせることはより困難になります。そうなれば当然目の疲れはより酷くなり、頭痛や肩こりにも繋がってしまいます。そのため、本やゲーム、勉強などは明るいところで適度な距離をとってすることをおすすめします。
2.闘牛は旗の赤色に反応してるのではなく、ぱたぱたと揺れるものに反応してる
闘牛と言えば、闘牛士が赤い布(ヌレータ)を持ち、牛が突進する光景が印象的ですよね。牛が激しく興奮し、突進するように見えますが、実際には牛はヌレータの赤色に興奮して突進してるわけではありません。
牛は色を区別する能力がなく、牛の視界はモノクロなんです。そのため、牛が興奮しているのは赤色ではなく、ヌレータが動いていることに興奮しているのです。闘牛士がヌレータを振るうと、牛は身の危険を感じるために突進するのです。また、観客の大声も牛を興奮させる要因となっています。
では、なぜヌレータは赤色なのかと思われる方もいるでしょう。実は、これは我々人間が興奮する効果のある赤色にしているためです。人間は赤色を見ると興奮する傾向があります。従って、これまで牛が興奮していると誤解してましたが、実際には我々人間が興奮していたということなのです。
3.北枕は縁起が悪いはウソ
北枕で寝ると縁起が悪いという言い伝え、よく聞いたことがありませんか?
これは、多くの日本人が一度は耳にしたことがあるフレーズでしょう。
この俗説の由来についても、耳にしたことがあるかもしれません。一説によれば、お釈迦様が亡くなった際、頭を北に向け、顔を西に向け、右脇を下にしていたと言われています。この出来事から、仏教の習慣として、人が亡くなると北枕にすることが広まり、それと同じ北枕で寝ることが縁起が悪いと考えられるようになったとされています。ただし、北枕が不吉であるという根拠や、医学的・科学的な証拠は存在しません。
また、この俗説はまだ立証されてはいないものの、地球の磁場は北極から南極に向かって流れており、北枕で寝ることでこの磁場に沿った寝方をすると良いと言われています。実際に、インドの伝承医学や中国の風水でも北枕で寝ることを推奨しているという情報もあります。結論としては、北枕で寝ることが不吉や縁起の悪いことにはならないということです。
4.「おしどり夫婦」の語源のおしどり、実際は浮気性
芸能界でも仲の良い夫婦は、「おしどり夫婦」と呼ばれてますよね。この言葉を聞くだけで、2人の仲が良いことが伝わってきます。しかし、実際にはこの「おしどり夫婦」の由来であるオシドリは浮気性なんです。
そもそも、オスがメスにぴったりと寄り添う姿から「おしどり夫婦」という言葉が生まれたとされています。ですが、オスは相思相愛というわけではなく、単にカップルになるためにメスに必死にアプローチをしているだけなのだと言われています。
オシドリは繁殖期になるとオスの羽が鮮やかな色に変わり、メスを引き寄せるための「勝負服」を着用します。そして、熱心な求愛の末、カップルとなり卵が生まれます。ところが、カップルとしての役割が終わると、オスはメスから離れてしまうのです。
理由としてオシドリがカモ科だからと考えられています。カモ科の鳥は卵が生まれるとメスだけが子育てを行います。すると、つがい関係は解消されるのです。そのため、オスは再び子孫を残すために新たなメスを探し、子作りに専念するのです。言い換えれば、実際のオシドリは子供ができると浮気する、人間で言う「悪い男」ということができるでしょう。
5.うさぎは寂しくても死なない
「うさぎって寂しいと死んじゃう」というフレーズ、一度は耳にしたことがあるのではないでしょうか。この言葉は結構有名ですよね。この話を聞くと、うさぎを一人ぼっちで留守番させると死んでしまうのではないかと心配する人もいるかもしれません。しかし、安心してください。うさぎは寂しくても死ぬことはありません。実際、野生のうさぎ達は寂しさに耐えながら生きています。では、なぜうさぎは寂しいと死ぬと言われているのでしょうか?
まず、この話が広まった背景には、飼い主から突然うさぎが亡くなるという事例が数多くあったことが関与しています。しかし、うさぎが突然死ぬのには理由があります。それは、生存のために自然界で病気を隠し、平静を装う習慣があるためです。そのため、うさぎが病気であるにもかかわらず、その兆候が見過ごされ、突然死亡することが多かったのです。
もう1つの理由は、ドラマ「ひとつ屋根の下」で使われた「うさぎって寂しいと死んじゃうんだから」というセリフが影響を与えていることです。このセリフが印象的で多くの人が使用し、その結果、うさぎが寂しいと死んでしまうという誤解が広まったのかもしれません。
まとめ
いかがだったでしょうか?
どれも諸説あると言われているものではありますが、実際自分が知っているものと違ったりしていたのではと思います。私の場合、闘牛の視界がモノクロだったことに驚きでした。
いつの間にか勘違いしていたことが、正しいことのように広まることって結構あるんですよね。皆さんもぜひ、勘違いをしている人に教えてあげてください。
それではまた後で会いましょう。
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